最終更新日 on 7月 28, 2026 by AIインフラ研究所編集者
「GPUクラウドを使いたいが、国内だとどこを選べばいいのか」——海外の安いサービスはデータの扱いが不安、でも国内は情報が少ない。そんな声をよく聞きます。
この記事では、AI基盤を運用している会社の視点で、国内6社のGPUクラウドを2026年7月時点の最新料金で比較します。先に結論の早見表です。
| 用途 | おすすめ |
|---|---|
| 個人・まず試したい(〜月10万円) | XServer VPS for GPU |
| 時間課金で柔軟に使いたい | さくら 高火力(秒課金) or GPUSOROBAN |
| 月額固定で予算を確定したい | KAGOYA or ConoHa(上限つき) |
| 大規模な学習・研究用途 | GMO GPUクラウド or GPUSOROBAN AIスパコン |
6社の総合比較表
| サービス | 主なGPU | 課金形態 | 月額目安 | 個人利用 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| XServer VPS for GPU | L4(24GB) | 時間課金150円/時 | 上限88,000円 | ◎ | 最も手軽。VPS感覚 |
| ConoHa GPU | L4/H100 | 時間課金169円/時〜 | 上限99,220円(L4) | ◎ | 月額上限で安心 |
| さくら 高火力 | V100/H100 | 秒課金(H100約1,008円/時) | 385,000円(VRT・H100月額) | ◎ | 国内実績No.1級 |
| GPUSOROBAN | A4000〜H200 | 36秒単位・停止中非課金 | 50円/時〜 | ◎ | 価格帯の幅が最大 |
| KAGOYA | A100(80GB) | 月額固定 | 297,000円 | ○ | 定額で予算化しやすい |
| GMO GPUクラウド | H100クラスタ | 専用380万円/月 or 分課金 | 380万円〜 | ×(法人) | TOP500級の本格基盤 |
※料金は2026年7月時点の各社公式情報。最新値は契約前に必ず確認してください。
各社レビュー
1. XServer VPS for GPU——まずここから試す定番
L4(24GB)が150円/時・月上限88,000円。VPSを借りる感覚でGPU環境が手に入る、個人・小規模検証の登竜門です。7B〜13Bクラスのモデルの推論や、画像生成の検証には十分な性能。サポートはメール・チャット中心で、レンタルサーバー大手ならではの分かりやすい管理画面が強みです。
2. ConoHa GPU——上限つきの安心感
L4が169円/時(月上限99,220円)、H100が1,398円/時(月上限582,010円)。「使いすぎても上限で止まる」月額キャップがあるため、従量課金の不安がある人に向いています。H100の選択肢があるのも強みです。
3. さくら 高火力——国内の実力者
H100が秒課金(約1,008円/時・最小60秒)で使える稀有なサービス。V100は57.6円/時と激安です。月額プラン(VRT)はH100で385,000円、12ヶ月コミットなら346,500円。国内データセンター運営の実績が厚く、行政・研究機関での採用も多い「国内の実力者」。法人サポートもしっかりしています。
4. GPUSOROBAN(ハイレゾ)——価格帯の幅が最大
入門GPUが50円/時から、最小課金36秒・停止中は非課金・初回10日間無料と、小さく試す条件が揃っています。一方で上位にはH200搭載のAIスパコン(月2,783,000円、長期・大口で最大50%引き)まであり、個人の検証から大規模学習まで一つのサービスでカバーできる幅が特徴です。
5. KAGOYA——定額固定のわかりやすさ
A100(80GB)が月297,000円の完全定額。時間を気にせず使い倒せるため、「今月いくら使うか分からない」というストレスがありません。常時稼働の推論基盤など、利用量が読める用途に向きます。
6. GMO GPUクラウド——本格学習の最高峰
スパコンランキングTOP500にランクインした、国内最速レベルの本格基盤です。専用プラン380万円/月、共用プランはGPU側100円/分。対象は法人の大規模学習・研究開発で、個人の検証用途ではありません。Slurmや高速ストレージなど、大規模計算の道具が揃っています。
正直な話:国内は海外より3〜4倍高い
隠しても仕方ないので書きます。H100のオンデマンド相場は、海外の専門事業者で時間200〜450円相当。国内は1,000〜1,400円と、3〜4倍の差があります。
それでも国内を選ぶ理由は3つあります。
- データが国内に留まる——機密データを扱う企業には金額差以上の価値
- 日本語サポートと請求書払い——法人の調達手続きが回る
- 遅延が小さい——国内ユーザー向けの推論サービスでは応答速度に直結
価格だけで選ぶなら海外、データと調達を重視するなら国内。これが2026年時点の構図です。
契約前に確認すべき4つの罠
- 停止中も課金されるか:GPUSOROBANは停止中非課金だが、他社はインスタンスを消さないと課金が続く場合がある
- 月額上限の有無:ConoHa・XServerは上限あり。さくらの秒課金は上限がないのでアラート設定を
- 最小課金単位:秒課金(さくら)・36秒(GPUSOROBAN)・1時間(他社多数)で、短時間実験のコストが倍変わる
- 在庫:H100級は申し込んでも即時に取れないことがある。使いたい時期から逆算して申し込む
よくある質問(FAQ)
Q. 個人の趣味・学習におすすめは?
GPUSOROBANの50円/時〜か、XServerの150円/時が現実的です。クレカ登録だけで始められます。
Q. 会社の推論基盤(常時稼働)は?
さくらの月額プラン(385,000円)かKAGOYA(297,000円)が軸になります。さらに1年半以上の常時利用が確定しているなら、自前購入との比較も視野に入ります(「GPUサーバー比較2026」参照)。
Q. 為替の影響はありますか?
海外サービスをドル払いで使う場合は直撃します。国内サービスは円建てなので予算が安定します。
まとめ
国内GPUクラウドは「試す・使う・本格運用」の3段階で最適解が変わります。まずXServerかGPUSOROBANで小さく試し、本番はさくら・KAGOYA、大規模学習ならGMO・AIスパコン——この流れが基本です。
6社の詳細な見積もり例と選定チェックリストをまとめた無料資料「プライベートLLM導入ガイド」を配布しています。自社に合った1社を具体的に絞り込みたい方は、ぜひダウンロードしてください。

私たちについて
JPIN株式会社は、「AIを、確かな基盤の上で使えるようにする」をテーマに活動するテクノロジー企業です。
AIの進化はソフトウェアだけでなく、それを支えるサーバー・ネットワーク・運用体制——すなわち「インフラ」なしには成り立ちません。私たちはAIアプリケーションの開発者であると同時に、AI基盤の運用者でもあります。日々サーバーを構築し、監視し、コストを計測している現場の知見が、私たちのすべての事業の土台です。
インド拠点のエンジニアチームと日本拠点の連携により、24時間365日の運用監視体制を自社で保有しています。
当社運営サービスの一例
- AIソフトウェアの世界ランキングサイト AIランキング
- AIによる衛星写真解析サービス SatelliteData
- AIでクラウド選びを簡単に クラウドランキング











